ほんとうの豊かさ 2024.11.20 ほんとうの豊かさ 2024年11月10日聖霊降臨後第25主日(緑)(マルコ12章38-44節) 今日の聖書の日課には一人の、何も語らない女性が登場しました。彼女はやもめでした。当時の社会は、徹底した男尊女卑の社会であったため、配偶者を亡くし孤独になった女性は社会の最底辺に追いやられてしまいました。その日、彼女は神殿にいました。それは、祈るため。他の者は、献金箱をじゃらじゃらと響かせるほどに献金を入れていましたが、一方でその女性は、安い銅貨を二枚投げ入れました。 その様子を黙って見ていたイエス様は、弟子たちに語り始めました。「はっきり言っておく。この貧しいやもめは、賽銭箱に入れている人の中で、だれよりもたくさん入れた。皆は有り余る中から入れたが、この人は、乏しい中から自分の持っている物をすべて、生活費を全部入れたからである。」 すべてを神さまに委ねたその女性に、神様の祝福がある、ほんとうの豊かさがあるのだと、イエス様は語りました。それは、すべてをささげて私たちに仕えてくださった神の子の言葉でした。 共にある喜び 前の記事 「終わりの日って、考えたことありますか?」 次の記事